エッセイ

確定申告無料相談会からみえる世界!?

今年も確定申告無料相談会が始まりました。
私は東京税理士会四谷支部
税務対策支援部(税対部)の部員で
相談会が部で年一番の行事になっています。

私は開業から相談員をしてきました。
しばらくすると部員から声がかかり、
今は税対部の一員として
相談会の運営側で活動しています。

そもそも私は何か社会に貢献できることがあるか?
と考えた時に、勉強した知識を世の中に還元する!
それも私の商売とは異なり 無料 で
納税者にサービスを提供する!
何か私の中で これだ って光ったんですよ。
私ができる唯一の社会貢献だと。

私の中では、無料で税金の対応なんて、
気分が悪いですけど、
パブリックなこの場所においては、
気持ちよくサービスの提供ができました。

そもそもこの確定申告無料相談っていうものは
課税庁がこの企画の主宰者で、それを税理士会が
入札でとった委託された事業なのです。
なので、会場には監督である課税庁の所得税担当の
スタッフが常にいて、納税者・税理士の
サポートをしてくれます。
つまり、この相談会は税務署の出先機関となり、
税務署の窓口の機能があるのです。
税理士相談担当者には、当日課税庁からPC等が配布され、
課税庁オリジナルの電子申告ソフトにて、
相談に来た納税者が税理士のサポートで
電子申告するって流れになっていました。

相談に来られる納税者は、ほとんどが年金受給者の
高齢者で還付申告者になります。

実はこの相談会の課税庁の方針が、今年から大きく変わりました。
簡単に言えば、

スマホ申告のみ受け付ける!となったのです。
更にはネット予約のみ!

課税庁のHPをみてもらえれば、わかりますが、
相談希望者はネット予約のみで、
スマホもしくはタブレット、マイナンバーの
当日の持参が必須です。
これが無いと相談が受けられない!
とはHPには書いていないのですが
無い場合の説明がありません。

80歳の納税者がスマホ?ネット予約のみ。
相談者は会場に杖ついてきますよ。

課税庁はこのような多くの高齢者の還付申告者を
この相談会から排除したのです。

各支部の税理士相談担当者も
スマホ申告要員になりますので、
PCの配布はなくなりました。
※支部と署の話し合いで、何とかお願いをして
 署のコストでPCを用意してもらった支部もあるようですが、
 多くの支部は原則はスマホのみ。

うん~~ 難しいですね。
両者の考え方が理解できます。

人口も今の年齢構成からしたら
多くの高齢者が減るゾーンに入りましたし・・・・
※相談者も減ることが想定。
また課税庁だって全国の無料相談会場で
当日のスタッフを確保する必要があるわけです。
この人手不足の時代に。

今年からの課税庁の方針変換については、
どちらが正しいとかはないですかね。
これも時代ですよ。

これに対して、四谷支部は支部でPCを用意しました。
プリンターもWi-Fiもです。
課税庁の方針と逆行して、予算作って 漢気 出しました。
支部として、高齢者の還付申告を最優先にしたのです。
まぁ~、支部長も元税対部長ですし、
相談会の高齢者の納税者を良く知っていますから、
支部長と税務支援対策部長の意地ですかね。
課税庁のHPではスマホのみ、予約のみ受付ですから、
区報等に当日受付をすることを広告したわけです。
さすが四谷支部!

また相談者数が減れば、課税庁の方針で相談会場は減らされます。
我々の活動の場も守ってくれたのでしょう。

1月でこの無料相談は終わります。
例年通り相談会は開催されましたが、
実はこのような背景があるのです。

高齢者にとって、IT苦手な人にとっては
大変な時代になっていると感じる今日この頃です。
更に人不足・・・・これからもっと拾えない、
排除される人がいろいろなところに出てくるでしょう。
仕方ないです。もう万人を支えられない世の中です。

興味があれば、確定申告無料相談会に行ってみて下さい。
とてもいいところです。全国でやっていますので。

租税訴訟補佐人税理士
TaxArtist🄬水島洋之

お電話でのお問い合わせ 03-6274-8188 受付時間:平日9:30〜17:30(祝祭日を除く)