まず 節税 って言葉
私、基本的に使いません。
専門家でも賛否あるかと思いますが、
そんな大ごとの話ではありませんし
私は普段、当たり前のことを当たり前にして
結果的に税負担が何もしないより少なくなることって
当然の生業ですし、逆にそれをしないのは
税理士の怠慢だと考えています。
あと、節税ってもう一つの意味で
世の中、使われていると感じますが、
【税金の為に取引する行為】
つまり、税負担を少なくする為の取引。
これはどうでしょう?私は税務否認リスクの危ないにおいを感じます。
これは私は本来採用してはならない取引・行為と考えています。
租税争訟をみると、争点の取引について
会社にとって経済合理性があったか否か?
純経済人としてこの取引はどうか?
たびたび判決の争点になります。
そうなるとこの辺りの行為が抵触しませんか?と私は考えます。
税務は単純です。税金の立場でやれることは限られてきます。
その中で税負担の最適化を導くのが、税理士の役割と考えています。
会社も個人も税金を払わないとお金は貯まりませんし、
税金を払わないと次にも引き継げません。
富裕層の方々はみんなそうしています。
私は長年それをみてきました。
日本の税制もそのような仕組みになっているのです。
その上で、さて、あなたはどこを目指す?ってなるんですけど。
世の中には 節税 + 商品 = 節税商品
と一般的に呼ばれているものがあります。
保険、コンテナ、飛行機・船舶オペレーティングリース、
コインランドリー、ソーラーパネルなどなど
私は当然に一度も扱ったことありません。笑
①お客様の本業で必要と感じたことがないこと。
②確実に収支のマイナスをする商品があること。
→税理士が勧めてお客様に損を被らせたら終わりでしょう!
③税金を負担することが、一番手許キャッシュが残ること。
※保険活用について、2つの場面においては、確実に税メリットが得られ、
かつ、収支のマイナスが無く、法の趣旨に則した活用方法と考えています。
ただ、私の意に反して、世の中の人々は
節税 って言葉が大好きなんですね。笑
それを高らかに掲げると確実に人が集まります。
一瞬の快楽(損金・必要経費)に人が集まっていることを
一つ代表的な例で説明しましょう。
●解約前提の保険の場合
実質返戻率70% 税率30%
掛け金 10,000,000円 → 解約返戻時 7,000,000円
実質損失 ▲3,000,000円
これは得ですかね?保険会社だけ儲かっていませんか?
単純に保険加入時に返戻時の税率が下がることがわかっていれば、
その税負担と返戻金との差がメリットになることはありますが、
下がることがわかっていることは現時点ではありません。
返戻時に税率が逆に上がった場合は 最悪 ですから。
この場合で実質が益になるのは保険事故が起きた時ぐらいじゃないですか?
死亡時200,000,000円だったら、実質も税効果も両者プラスでしょう。
保険の本来の役割は、被保険者に万が一が起きた時に金銭的に困らない!
活用は原則この目的に則したものだと考えています。
上記節税商品について、共通していることがあります。
確かに一瞬大きな損失が計上されるものが大半です。
ソーラーパネルも代表的なものです。
それが税メリットがあるかどうかは別の話です。
一時期、ソーラー(売電)事業に多くの方々がとびつきました。
会計事務所も代理店で顧問先に販売したところも多々ありました。
多額の手数料を得たと思います。
10年で元が取れるっていうのが謳い文句でした。
現状、意外にその検証をしている導入者がほぼいません。
結局、計画通り?提案通り回収できたんですか?
知らない?なんかちびちび電気代入ってるよ?
取得して一括で費用に出来たら終わりなんです。
そんなもんなんですよね。世の中って。
売った者勝ちの世界があります。笑
まぁ、私は税金を通して、ゴーイングコンサーン、
継続企業を前提に、ストックの1円も損させたくない!
の積み上げで、フローの繁栄が成り立つと考える者です。
餅屋は餅屋、私は税法家であります。
税金からお客様の繁栄を追求しております。
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租税訴訟補佐人税理士
TaxArtist® 水島洋之